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研究所概要

所長挨拶

森川 正之 ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、世界の安全保障環境は激動しています。特にエネルギーの世界的な逼迫は、産業活動と私たちの日常生活に大きな影を落としています。また、気候変動問題への具体的な対策が迫られる中、脱炭素社会を如何にして速やかに実現していくかも世界的な課題となっています。
 こうしたグローバルな環境変化の影響は、中核的産業として日本経済を支えている機械情報産業においても避けることはできません。一方、IoT、AI、DXなどデジタル技術の進化は産業・企業の価値創造プロセスを変えるだけに留まらず、社会構造をも変えようとしています。このような変革期において、適切な政策形成、企業の経営革新を導き出すためには、客観的な実態把握・分析に基づくビジョンを持つことが必要です。
 経済研究所は、1964年8月に有沢廣己所長を迎えてスタートして以来約60年にわたり、機械産業専門図書館BICライブラリとともに、正確な統計・資料、現場感覚を基礎に、わが国機械情報産業の発展に貢献するため、様々な活動を行ってきました。そして、歴史的な変革期にあたり、情報収集、分析能力及び研究機能をさらに強化すべく取り組んでいます。
 具体的には、自動車、産業機械、半導体、素形材といった従来のリーディングインダストリーに加え、新たな潮流として日々進化しているモビリティやサービスロボットなどの新たなセクター、さらに脱炭素社会や少子高齢社会への対応など、中小企業を含む日本のモノづくり産業を取り巻く諸課題について、アカデミックアドバイザー・特任研究員など外部の研究者や有識者の参画を得て、多角的な視点からの研究を積極的に行っています。
 当研究所は、激動する世界経済の中で、わが国機械情報産業の競争力向上、ひいては日本経済全体を活性化するための諸課題について、地方自治体を含む政策担当者、企業経営者・実務者、研究者がともに考える場としての機能を果たしながら、研究成果をタイムリーに発信してまいります。

一般財団法人 機械振興協会経済研究所

所長  森川 正之

組織の概要

経済研究所は昭和39(1964)年8月財団法人機械振興協会の設立に伴い、その一事業所として発足しました。活発な内部調査研究活動を行うとともに、外部への委託調査も推進、また機械工業の専門図書館(旧 機械工業図書館、現BICライブラリ)を設置し、その整備充実を図ってまいりました。昭和46(1971)年4月には、経済研究所特別会員制度を設け、機械情報関連業界、企業、公共機関、そして自治体に対して有効な資料の提供や調査研究結果の成果報告会を行い、調査研究の成果の普及に努めております。

■ 企画管理室

経済研究所において事務業務を総括する部署です。調査研究報告書の発行、販売管理なども同室が行うほか、本ホームページの運営も行います。また、調査研究部や情報創発部などの他部署の運営が円滑にまわるよう、その環境整備にも努めております。

主な業務

1)経済研究所業務の一般管理

2)成果の普及

1. 刊行物の発行と提供

調査研究報告書の発行・配布

「機械経済研究」(所報)、英文機関誌「Engineering Industries of Japan」の発行・配布

「報告書要覧」の発行・配布

その他の出版物の発行・配布

2. 研究情報の提供と交流の促進

内外の研究機関との交流促進

講演会・報告会等の企画・開催

新聞・学会発表等

3)共同研究、プロジェクト管理(外部機関への委託調査、内部事業の管理等)

1. プロジェクトの調整、管理、推進、評価

2. 研究成果の評価

4)受託調査の管理

5)経済研究所特別会員制度の運営

6)運営委員会・調査研究評価委員会の運営

7)調査研究関連研修整備

8)経済研究所ホームページの運営、管理

■ 調査研究部

調査研究部では、地域産業集積、グローバル展開、基幹産業、環境・資源・エネルギー、中小企業・ベンチャー企業、産学官連携等に焦点をあてた自主調査研究事業を展開しております。また、機械情報産業のアニュアルレポートである『日本の機械産業』(英版:「Engineering Industries of Japan」)の発行や、機械関連産業の統計資料の作成を行うほか、外部との調査研究活動も行い、ひろく機械情報産業に係る動向の把握、情報発信に努めております。

※研究員のプロフィールはこちらからご覧ください。
※報告書類や、研究員が執筆した論文、コラムはこちらからご覧ください。

主な業務

1)自主調査研究、報告書の作成

1. 調査研究委員会の開催

2. 調査研究報告書の作成

3. 『日本の機械産業』(英版:「Engineering Industries of Japan」)の作成

2)受託調査研究、報告書の作成

3)機械情報産業の統計、国際競争力レポート作成

4)講演会・報告会等の講師担当

5)外部依頼による講演会講師

■ 情報創発部(BICライブラリ)

協会設立時に経済研究所資料室として立ち上がりましたが、その機能多角化に伴い情報資料部に名称変更、そして平成23(2011)年には情報創発部と改称し、現在に至ります。創立時から「機械とそれを取り巻く産業の情報を広く提供する」指名に基づき、BICライブラリを市場情報や経営情報を提供する機械情報産業の専門図書館として運営してまいりました。今後も機械情報産業を中心としたビジネス情報の提供サービスに努め、機械情報産業の益々の発展に貢献してまいります。

主な業務

1)情報収集・管理

2)レファレンス

来館時だけではなく、電話・Eメール等でも受け付けております

3)貸し出し

4)情報発信(講演会等)

5)BIコモンズ電子ライブラリの展開

調査研究部が発刊する報告書をはじめとし、JKA補助金議場の成果報告書、各種インダストリーレポートなどの産業関係レポートを掲載した電子ライブラリを展開しております。